アンガーマネジメントゲームで風通しの良い環境に!遊びながらコミュニケーションを取る方法

EQマネジメント

生活や仕事をこなしながら他人と関わっていく人生の中では、自分の思い通りにならないことが多く、それをストレスに感じる場面も多いですよね?

特に“怒り”について、自分にとっては大したことではないと感じていたことが、他人にとっては許せないことだという価値観の相違は良くあって、その価値観を知っていたら対応の仕方を変えてアプローチすることができたのに、と感じた場面はありませんか?

そんな“怒り”の感情について他人がどのように考えているか、コミュニケーションを取りながら、楽しく知ることができるゲームがあります。

それが“アンガーマネジメントゲーム”なのです。

アンガーマネジメントとは

アンガーマネジメントとは
そもそも、アンガーマネジメントゲームのベースになるアンガーマネジメントとはいったいどのようなものか、簡単に説明いたします。

今から50年も前にアメリカで開発された、怒りという感情と上手く付き合う為の心理的トレーニングをアンガーマネジメントと言います。

日常の様々な出来事に対して自分がどんなことに、どのくらい怒りを感じるのかを知ることにより、周囲の人達と接する時に、上手に感情をコントロールしながらコミュニケーションを取れるようになるのです。

開発当初は軽犯罪者を立ち直らせる為の、矯正プログラムの一環として利用されていましたが、現在では企業や教育機関で環境改善や学習能力の向上等に広く利用されています。

アンガーマネジメントゲームとは

アンガーマネジメントゲームとは
東京都に一般社団法人日本アンガーマネジメント協会という法人組織があるのですが、そこから開発・販売されたカードゲームが“アンガーマネジメントゲーム”です。

2018年に初めて発売されてから、少しずつ認知が広がり第二段の発売までしてしまうほど、人気のカードゲームで、楽しんで笑いながらできるコミュニケーションツールとして色々な人や企業での研修に利用されています。

アンガーマネジメントゲームのルール

ルールは凄く簡単で、“日常で起こりそうな様々な出来事が書かれたカードを引いた親プレイヤーが、どの出来事に対してどのくらい怒りを感じるかを子プレイヤーが当てる”というものです。

プレイできる人数は3人から12人とかなりの大人数でも遊ぶことができ、各プレイヤーが温度計カードを手に持ち、親プレイヤーの怒りの温度を予想します。

温度計カードは0度(全く心が動かない)から10度(怒りで我を忘れる)に設定されていて、親プレイヤーの出した温度と全く同じ温度を予想した子プレイヤーは2点獲得、同じ温度予想がいない場合は一番近い温度を予想した子プレイヤーが1点獲得することができ、5点獲得したプレイヤーが勝利です。

アンガーマネジメントゲームの狙い

勝ち負けという結果はあるものの、その点数を予想する時にプレイヤー同士が“出来事カード”の出来事に対して色々な意見を出し合いながら、活発なコミュニケーションを取れる所が狙いだと思います。

ゲームに出てくる出来事は本当に日常的なもので、“車を運転していたら後ろからきた他の車に猛スピードで追い抜かれた”などイメージしやすいものばかりです。

その為、初対面の人とでも気軽に話すことができるようになっています。

これが単純にディスカッションという形式であったら、おもしろおかしくという雰囲気にはならないのではと思いますし、年代が離れた人同士や上司と部下という関係の人が対象なら尚更話しづらいですよね。

相手の考えを予想し当てるというゲーム感覚だからこそ、口下手な人でも楽しんでコミュニケーションを取ることができるのです。

アンガーマネジメントゲームがもたらす効果

親プレイヤーは出来事に対して自分の怒り温度と、他プレイヤーの温度に違いがあることに気づくと思います。

「自分はこの出来事に対してこんなに怒るのに、他の人は何故その程度しか怒らないのか?」

「どのような考えを持っていたら、怒らないように振る舞えるのか」

同じ出来事でも0度の人もいるし10度の人もいる、ということを直接感じながら楽しくコミュニケーションを取り、自分の怒りポイントを確認しながら、相手の怒りポイントを知り、さらにはその違いを知りながら自分の中の価値観が変わっていくことを実感できます。

相手の気持ちを考えて理解するという難しいことを、ゲームで楽しみながら実践して、自分が成長することができるのです。

アンガーマネジメントゲームのまとめ

アンガーマネジメントゲームをする人達
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会から発売されたアンガーマネジメントゲームについてご紹介しました。

  • アンガーマネジメントとは怒りと付き合う為のトレーニング
  • アンガーマネジメントゲームは楽しみながらコミュニケーションを取れるカードゲーム
  • ゲームをすることで周囲の価値観を知りながら自分の価値観も再認識できる

やはりゲームと聞くと、構えずに気軽に取り組んでくれる人は多いですし、その結果自分の成長や相手を知ることができるのですから、大人が盛り上がるゲームとしておすすめです。

ゲームで点数が取れなくても、共通の話題で盛り上がって話をするだけでスッキリする人だっていると思います。

コミュニケーションを取るということがどれほど大事なのかということが、体験できるゲームだと思いますので、皆さんも是非プレイしてみてはいかがでしょうか?