EQマネジメントとは?人を動かす円滑なコミュニケーション方法と鍛え方!

EQマネジメント

EQとは、「Emotional Intelligence Quotient」の略で、日本語では「感情指数」「こころの知能指数」などといわれています。

これは、相手の気持ちを理解する力や、自分の感情をコントロールする力といったものであり、社会で生きていく上で非常に重要な能力であるといえます。

実際に、企業の人材採用や人材育成の研修などに取り入れられています。

EQを用いてマネジメントを行っていくEQマネジメントを学ぶことは、社会で成功していくための一つのツールであるといえるでしょう。

本記事では、EQやEQマネジメントについてご紹介していきたいと思います。

EQとは?

EQとは?
EQ(Emotional Intelligence Quotient)をもう少し詳しく解説すると、ピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学教授のジョン・メイヤー博士によって提唱された理論です。

これは、心理学の目線から、ビジネス社会における成功の要因について探ることから導きだされたものになります。

アメリカ合衆国は日本に比べて、より実力主義・能力主義であるといわれています。

能力を推し量る指標として学歴、IQ(Intelligence Quotient:知能指数)があげられますが、IQが高くてもビジネス社会で成功できない人は多く存在します。

もちろんIQも一定の役割を担っているでしょう。

しかしIQがすべてではないように思えます。

つまり、IQ以外の指標が必要になるというわけです。

こういった背景を踏まえ、調査が進むうちに一つの結果が得られました。

それは、「ビジネスで成功した人は、ほとんどの人間が対人関係能力に優れている」ということでした。

具体的にいうと、「自分の感情の状態を把握、管理調整することができ、他者の感情の状態を知覚する能力にも長けている」というものです。

ビジネスにおいては、社内や社外で非常に多くの人と交流することになり、信頼を構築していくことでよい結果をもたらすことができます。

自他の感情を把握し、それを考慮した行動ができるということは、ひとつの能力であるというのがEQ理論になるわけです。

EQ理論は、実際に日本でも、研修や人材育成などにおいて取り入れられています。

EQを用いたマネジメント

EQマネジメントを使った人材育成
EQは、普段の生活におけるちょっとした意識や行動を変えることで自分や他人を磨き、高めることができます。

特に効果的なのが、リーダーや管理職といった上の立場的に位置する人です。

そういった人たちがEQを高めていくことで、よりよいリーダーシップを発揮し、場の雰囲気をよいものへと変えることができます。

それでは、EQをもちいてマネジメントするということは、いったいどういうことなのでしょうか。

EQには24つの要素があるといわれています。

ここでそのすべてを細かく説明するのは難しいので、ポイントになる4つの例をあげたいと思います。

セルフエフィカシー

セルフエフィカシーとは、自分で気力を生み出す力のことです。

これが高い人は自分に自信をもっており、低い人は自分にいまいち自信がもてないということになります。

セルフエフィカシーの低い人に対して、「問題ない」「大丈夫」「頑張れ」といった言葉をかけるとどうなるでしょうか。

自信をもてない人にそういう言葉をかけてしまうと、励ましなどではなくプレッシャーとして受け取られてしまいます。

こういう場合には、今後の指針について具体的な指針やプロセスに関するアドバイスをすることがよいでしょう。

相手がどういう言葉でストレスを受けるのか、それを予測してコミュニケーションをとらなければなりません。

特性不安

特性不安とは、未来についてどういう捉え方をするのかということになります。

特性不安の高い人は、「なんとかなる精神」の持ち主ともいえ、未来が不透明でも大丈夫なタイプです。

逆に特性不安の低い人は、未来が判然としていないと心配になるタイプです。

こういう場合は、計画をしっかりとたてて、道筋を明確にしてあげるほうがよいパフォーマンスをだしてくれるでしょう。

自主独立性/アサーション

アサーションとは、自分を積極的に主張する力のことを指します。

アサーションが高い人にとっては、上司や先輩からあれやこれやと全て細かく言われることがストレスになります。

そのため、アサーションの高い人に対しては、必要な情報を伝えたのちに「あとはよろしく」と任すほうが良いと考えられます。

アサーションが高い人は細かいことを言われずとも仕事をこなせる人が多いので、適宜進捗を確認して「良い感じだね」と伝えて上げるようなコミュニケーションが良いでしょう。

抑うつ性

抑うつ性とは、過去への意識がどの程度いっているかということです。

抑うつ性が高い人というのは、過去を引きずらないタイプですが、過去からなにかを学ぶということがすくないという面も持ちます。

逆に抑うつ性が低い人というのは、不安になりやすく、過去の失敗をひきずってしまいます。

そういう人には、過去の失敗をぶり返すようなコミュニケーションは厳禁です。

EQマネジメントまとめ

EQマネジメント
本記事では、EQについて、そしてEQを用いたマネジメントについて説明いたしました。

部下をもつ方にはぜひEQについて学び、それを活かしたコミュニケーションをしていただければと思います。

本記事がEQについて考えるきっかけになっていれば幸いです。

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