ショートスリーパーになれる?なり方やその特徴と寿命の関係

寝ている猫

人間の理想的な睡眠時間は7~8時間ほどと言われていますが、この半分の睡眠時間で健康を維持しつつ寝不足を感じずに生活する人達がいます。

そんな人達を「ショートスリーパー」と呼ぶのですが、世界の偉人にショートスリーパーが多い影響なのか、長い睡眠時間を必要とするロングスリーパーの人達に比べて、羨ましがられる傾向があります。

偉人に憧れる人が多いように感じますが、「ショートスリーパー」は本当に憧れの存在になりえるのでしょうか?

ショートスリーパーとその特徴

ショートスリーパーの特徴
ショートスリーパーとは「普段の睡眠時間が6時間未満」の人達のことで、中には睡眠時間が2~3時間でも生活に支障が全然出ないという人もいるのです。

割合としては日本人口全体の5%~10%程いると言われており、反対の性質を持つロングスリーパーの人達と合わせても希少な存在ですよね。

世界的に有名な画家のレオナルドダヴィンチ、発明の父トーマスエジソンは日頃平均4時間の睡眠で、人の何倍もの創作活動をしており、iphoneやMacを作ったスティーブジョブスは2~3時間睡眠を数回に分けて取るという独特な方法で休息していたようです。

最大の特徴は“短い時間で質の良い睡眠を取り回復できる”ということで、この影響で脳の活動も常に効率の良い状態でいられるのだとか。

誰もが知る有名人がショートスリーパーなので、同じ状況で活躍したいと考える人たちが憧れを抱くのですね。

ショートスリーパーのメリットとデメリット

ショートスリーパーのメリットデメリット
最大のメリットは1日の三分の一を占める睡眠時間を短縮することで、活動できる時間を増やすことができる所でしょう。

昔から「時は金なり」ということわざがあるように、忙しい人になればなるほど時間が欲しくてたまらないという訳です。

例えば1日8時間睡眠だったのを5時間睡眠に変えることができたら、1日3時間を自由に使えて年間にすると1,095時間にもなります。

1,095時間といえば、24時間×45になるので、一年の内の約1ヶ月以上もの時間を増やすことができますね。

そうすると、勉強なり仕事なり、好きなことに時間を割けるのですから、凄くお得に感じてしまいます。

デメリットは、健康に不安が出るという所です。

人間の体は寝ている間に成長ホルモンを分泌し、疲れた体を回復したり、脳を休めたりしていますがショートスリーパーの人はこれを最小限の活動で行っていることになります。

質の高い睡眠が習慣付いており、疲れを感じにくい体になっているとはいえ、ホルモンなどの分泌量が減ることで免疫力が低下したり、生活習慣病になる可能性は変わらないので、ふっと気を抜いた時に一気に疲れを感じることがあるようです。

どれだけ時間を増やせたとしても、活動できる健康な体がないと、有意義には生活できないですよね。

普通の人もショートスリーパーになれるのか

寝ている女性
ショートスリーパーは「遺伝子の突然変異」が原因でなることが判明しており、訓練や努力でなれるものではないとされています。

しかし、中にはじっくり体を短時間の睡眠に慣れさせることでショートスリーパーになれるという説もあるのです。

この後に、ショートスリーパーになりたい方が参考になる、やり方を解説していきます。

睡眠時間を少しずつ減らす

睡眠を取る時に1日1時間ずつ減らして、体を短眠に慣れさせると、体内時計が少しずつずれていきます。

一定期間この短眠方法を繰り返すと、短い睡眠時間で疲れを回復できる「ショートスリーパー」になれるというのです。

しかし生粋のショートスリーパーと違い、意図的に作った短眠の体と脳は、少しのきっかけで体調不良や疲れを感じる体になっているため、長続きしないことが多いようです。

精神的にも弱くなる傾向があり、うつ病などの精神疾患にも掛かりやすくなるので、絶対に無理をしてはいけません。

短い仮眠を取る

昼間の15分〜30分の仮眠は脳を休める上で、非常に有効であることは最近特に有名ですよね。

海外の企業では率先して短い昼寝を取り入れる企業もある程です。

昼寝することで夜の睡眠も短縮できるくらい、脳の負担や疲れを軽減できるのです。

ショートスリーパーの人達の性格

ショートスリーパーの特徴
ショートスリーパーと呼ばれる人達には、ある程度性格にも共通点があります。

  • 外交的で話好き
  • 短期でせっかち
  • 自信家で行動力がある

など、脳を働かせ活動することが得意な傾向があるのです

しかし、思わぬ弱点も共通しており

  • 脳をあまり使わない単調作業が酷く苦手で人一倍疲れを感じやすい

ということがあげられます。

日頃脳をフル回転させる習慣があるのに、強制的に脳を使わないようにすると、自分のペースが大きく崩れ疲れを感じるのかもしれません。

寿命が普通の人より長い?短い?

睡眠と呼吸
一般的には睡眠時間が短いと、脳や身体の疲れを回復しきれないため、病気になるリスクが高く寿命も短くなるとされています。

長い睡眠時間を必要とするロングスリーパーも、病気のリスクが上がり、寿命が短くなると言われています。

睡眠時間が短くても長くても、病気になる可能性は変わらないのでしょうか?

2018年の京都大学で発表された研究結果によると

「短時間睡眠だから寿命が短くなるのではなく、肥満と睡眠呼吸障害が高血圧や糖尿病と関連があり、その症状が重症化すると睡眠時間が短くなるのだ」

としています。

引用:京都大学ホームページ

実際の所はショートスリーパーやロングスリーパーが寿命に直接因果関係があるのではなく、睡眠時間が短すぎても長すぎてもだめで「質の高い睡眠を適切に取る」ことが重要だということですね。

ショートスリーパーのまとめ

ショートスリーパーの女性
ショートスリーパーの特徴や弱点、健康と寿命の関係についてお話しました。

  • ショートスリーパーは睡眠時間が6時間未満の人
  • メリットは自由な時間が増える
  • デメリットは健康に不安が残る
  • 普通の人もショートスリーパーになる方法はあるが、短期的な効果で長続きしない
  • ショートスリーパーだから寿命が長い、短いとは限らない

仕事や遊びをこなす上で少しでも時間が惜しい、寝る時間を忘れるほど没頭していたい、という人もいるとは思いますが、健康を損ない自由に動けなくなってしまったら困りますよね。

人間にとって欠かせない健康維持活動が睡眠なのですから、寝る時間を疎ましく思わずにアンチエイジングや、筋トレと同じように「自分への投資」だと思って、自分に適した睡眠を大事に取りましょう。