美肌菌を整えて肌を蘇えらせる方法【セラピスト執筆】

美肌の女性

綺麗な肌の友人に聞いたオススメの美容液を使ってもあまり効果が感じられない。

クレンジング・洗顔・保湿・美容液と毎日のスキンケアには手を抜いていないのにどんどん現れてくるしみ・しわ・ほうれい線。

もしかすると、このようなお悩みをお持ちのかたは美肌菌を育てる生活習慣を取り入れると、たちまち美肌を手に入れることができるかもしれません。

今回は、小林メディカルクリニック東京院院長の小林暁子先生の著書

『医師が教える最高の美肌術』をもとに、美肌菌を整えてお肌を綺麗にする方法をお伝えします。

美肌菌とは

美肌菌のイメージ
字の通りですが、美肌を作る為の菌が美肌菌です。

私たちの肌を整える美肌菌には2つあります。

  • 腸内フローラという内側から支える腸の美肌菌
  • 外側の美しさを支える肌表面の美肌菌

です。

それぞれの美肌菌について解説していきます。

肌を内面から美しくする腸の「美肌菌」

人間の腸には約1000種類以上の、約1000兆個もの細菌が棲んでいます。

これを、腸内フローラといいます。

腸内フローラは、善玉菌2割・悪玉菌1割・日和見菌7割のベストなバランスが整えば肌の老化も抑えられるといわれています。

シミ・シワ・ほうれい線などの肌の悩みには、腸内細菌のバランスが影響しているようです。

偏った食事や、睡眠不足、過度なストレスなどが原因で、悪玉菌が増え、腸内フローラのバランスが崩れてしまうのです。

▼美肌に関係する腸内細菌

  • 乳酸菌⇒体内の不要物の排出を助け、肌荒れしにくくなる
  • 酪酸菌⇒アレルギー症状が抑えられ、肌荒れしにくくなる
  • ビフィズス菌⇒ビタミンB群を生成し、肌のターンオーバーや皮脂分泌のコントロールをする
  • 糖化菌⇒ビフィズス菌や乳酸菌のえさになり、善玉菌を増やす働きがある

これらの菌を食事やサプリメントで補うことが美肌菌を整えることにとても有効です。

日本人は、乳糖不耐症という牛乳やヨーグルトなどの乳酸菌を代謝する酵素が少ない方が多いため、
牛乳を飲むとお腹がゆるくなってしまうという方が意外と多いので、サプリメントで美肌菌を摂取することをオススメします。

そこでオススメなのが、小林暁子氏の小林メディカルクリニックでも販売されているBIBIOがです。

乳酸菌・酪酸菌・糖化菌の三種類が配合されており、美肌菌サプリとして使われています。

著者も3ヶ月間使用したことがあるのですが、お通じの状態も良くなり、大人ニキビが減っていきました。

肌を外側か美しくする、肌表面の「美肌菌」

次に、腸内フローラと同じように、皮膚にも肌フローラという肌の健康に関わる細菌が発見されました。

乳酸菌の数は250種類以上あり、その一つとして美肌菌と呼ばれています。

肌をツヤツヤにする菌・潤い成分の保護に役立つ菌など多種多様な菌たちが私たちのお肌を守ってくれているのです。

肌フローラも、腸内フローラと同じく菌のバランスが大切です。

肌フローラは、体調不良やストレスにも影響されやすく、生活習慣を整えることがとても大切です。

肌の常在菌には、以下のようなものがあります。

▼肌の常在菌

  • 表皮ブドウ球菌・・・肌の保湿・皮膚のバリア・ニキビなどの肌荒れを防ぐ
  • アクネ菌・・・皮膚を弱酸性に保つ
  • 黄色ブドウ球菌・・・増えすぎると、肌荒れやアトピー性皮膚炎の原因になる

肌の美肌菌を整えるために重要なことは、適度なスキンケアを行い、洗い過ぎないことです。

美肌菌を支える腸内フローラ

腹筋女子
腸内フローラが整うと、血流がよくなり、自律神経のバランスが整い、免疫機能の働きが改善することがわかっています。

血流が整うと、肌のすみずみに栄養が届けられるため外側の美肌菌が正常に働けるようにサポートしてくれます。

  • 自律神経が整う⇒肌の状態も安定し、美肌菌のバランスが整いやすい環境作りができる
  • 免疫力アップ⇒免疫力が上がると、肌細胞のバリア機能が強化され肌荒れや敏感肌などのトラブル防止になる

このように、内側の美肌菌(腸内フローラ)は、外側の美肌菌の働きをサポートしているのです。

内側の美肌菌(腸内フローラ)を整えて肌表面の美肌菌の土台を整える

美しい肌の女性
腸内細菌は身体の様々な機能や健康レベルに関係しています。

腸内細菌のバランスが整うと

  • 血流改善
  • 自律神経のバランスが整う
  • 免疫機能改善

が期待できます。

血流が改善すると、肌のすみずみに栄養がいきわたり肌の代謝が促進されます。

自律神経の状態が整えば、メンタルも安定しますので、肌表面の美肌菌も正常に働けるのです。

免疫力が上がることで、肌荒れや敏感肌などのトラブルも解消するでしょう。

このように、内側の美肌菌が整うことで、外側の美肌菌にも良い影響があるのです。

美肌菌を増やす食事のポイント

そばかすのある女性
美肌菌を増やし、肌を綺麗にするためには、糖化と酸化を防ぐ必要があります。

  • 糖化とは⇒血中に増えすぎた糖質がタンパク質と結びつくこと。

糖化はAGE(糖化最終生成物)と呼ばれる、老化促進物質を発生させるメイラード反応を引き起こしてしまうので、肌のシワやくすみの原因となってしまいます。

糖化を防ぐには、

  • 血糖値を急激に上げる菓子パン・清涼飲料水などの食べもの(GI値の高い食品)を控える。
  • GI値の高い食品は、食物繊維と組み合わせて食べる。
  • ゆっくりと咀嚼して食べる。

ことが大切になります。

  • 酸化とは⇒身体の細胞が錆(さ)びてしまうこと。

肌の酸化はシミやシワ、たるみといった肌トラブルの原因にもつながります。

酸化を防ぐには、

  • 抗酸化食品(柑橘系の食品・お茶・アボカド・高カカオのココアやチョコレートなど)を積極的に摂取する。

ことが大切になります。

美肌菌のまとめ

美肌を目指す
「美肌菌とは」と「美肌菌を整えるための食生活」を紹介しました。

いきなり全てやろうとするのではなく、できそうなものから始めていきましょう。

まずは、ストレスなくできそうなものを選んで実践してみるといいかもしれません。

美肌菌を整える方法で、美肌だけでなく元気な身体も手に入ることでしょう。

※記事の内容は「美肌菌」に関するリサーチを参考にライターの見解を加えて編集したものであり、成果や効果を断言するものではありません。