仕事や生活をする上で苦手な人とのコミュニケーションや、予定外の出来事への対応で思い通りに行かなかったり、叱られることがたくさんありますよね。
そんな時、やる気が無くなったり、怒りを感じたり、全てを投げ出したくなるような「ストレス」を感じると思います。
私も想定外のトラブルや判断に対応するのが非常に苦手で、そんな場面に出くわす度に「どうしてこんなことに」などと悩み、襲ってくる頭痛と戦っていたりします。
そんな皆さんの悩みであるストレスをため込むこと無く、上手に前向きな力に変えていくことを「ストレスコントロール」と言い、現代社会を生き抜く人々には大変重要な要素であると注目されています。
「ストレスコントロール」とはどういったものなのでしょうか?
ストレスコントロールとは
仕事やプライベートなどで他人と意見で衝突したり、物事のトラブルで発生する「ストレス」に対して、我慢するのではなく、違う力や方向性に変換したり受け流したりする力のことを指します。
例えば上司から理不尽な叱責を受けた場合も、「なんで自分ばかり」とダメージを受けるのではなく「指導されたことを改善すれば自分の力になる」とポジティブに考えられる人は、“ストレスコントロール力が高い”と言えます。
反対に仲間との意見交換で「あなたの意見は納得できない部分が多い」との発言をされて、「自分は他の人とズレているのではないか…」と落ち込んでしまうような人は、ストレスコントロールが苦手であると言えるでしょう。
ストレスを受けやすい人、そうでない人
同じストレス環境にあっても持っている価値観や経験、立場などによって影響を受けやすい人と、そうでない人がいます。
中でも特に性格的な面で特徴があると考えられます。
そんな、ストレスを受けやすい人、受けにくい人の特徴をこの後、解説していきます。
ストレスを受けやすい人の特徴
一番の特徴は「とにかく真面目」であることです。
自分でやらなければ、計画通りにやらなければと常に「心に余裕がない」状態になりがちで、他人を頼らずに一生懸命物事に取り組みます。
そのひたむきな姿勢が否定されたり、上手く回らなかったりした時に、頑張っている自分を否定されたように感じ、酷いストレスを感じることが多いです。
また、他人と距離を取り本音をなかなか話せない「いいひと」も、受けたストレスを発散できず、抱え込んでしまう傾向があります。
指摘されたことを「失敗」として受け止めてしまい、落ち込んでしまうのですね。
ストレスを受けにくい人の特徴
とにかく前向きな思考であることが特徴です。
失敗した時も「成功の第一歩」と考えられるようなポジティブ思考を持ち、指摘されても「次は同じ失敗を起こさないようにしよう」と捉えることができます。
また、想定外のことが起きてもその原因や結果を嘆いたりせず「どう対処するか」を自然と(無意識に)考えることができたり、次の行動にすぐ移れたりする切り替えの速さもあります。
まるで世界の天才発明家のような思考ですが、性格の全てがそうであるのでは無く、一部分でもそのような傾向がある人のことです。
こうして比べてみると、ストレスに強い人と弱い人の違いは、出来事に対する「受け取り方や捉え方」に大きな差があると言えると思います。
日本人口全体の割合を見ても、ストレスコントロールの低い人の方が圧倒的に多く、ストレスからくる体の不調や精神的圧力に悩む人は増加する一方です。
深刻な人はうつ病などの精神疾患にかかり、大事な人生の時間を棒に振ることもあります。
その為、ストレスに弱い人は、今後の生活のためにもストレスと上手に付き合って行けるようになる必要があるのですが、なんと、どんな人でも日頃の習慣を変えていくことで、ストレスをコントロールできるようになるのです。
ストレスコントロールをするために、おすすめの習慣をご紹介します。
コントロールできるようにする習慣
習慣とは長年蓄積した経験から実施していることも多いので、すぐに変えるのは難しいかもしれません。
しかし、自分が楽になるための投資だと思って実践してみてください。
他人の短所や自分との違いに囚われすぎない
他の人と仕事や遊びなどをしていると、「自分では絶対にあり得ないな」と感じることがあると思います。
「自分だったらこんな仕事のやり方はしない」「普通だったらここはこうするべきなのに」といった価値観や概念がそう思わせてしまうのです。
物事に関する考え方などは人それぞれが当然なのに、短所が気になってストレスに感じるのです。
他人と自分を比較せず、考え方や捉え方を持つ色んな人がいることを受け入れると楽になりますよ。
長期的目線で考える
向かうべきゴールがあって計画を立てていると、つい焦ってしまい結果が上手くでないことで、せっかちになってしまうことがあります。
適度なプレッシャーは品質の高い行動をするためには、必要なことですが「余裕がなさすぎる」のも良くないですよね。
「千里の道も一歩から」というように日々の積み重ねが大事ですので、短期的に成果が出なくてもゴールには立派な結果が出せると信じて行動しましょう。
一人で抱え込まない
大事なことを人に任せることができず、一人で抱え込んでしまうと疲れた時「なぜ自分ばかり」と落ち込んでしまいます。
ダイエットや習い事もそうですが、誰かと一緒に頑張るだけで良い成果を出せたり、長い期間物事を継続させることができます。
また、体験や想いを共有しながら物事を行うだけで、上手に気分転換できたり、「楽しい」と感じることができるようになりますよ。
そんな楽しさを共有できるような、信頼できる人と一緒に行動するようにしましょう。
休息を十分に取る
なんとなく発生した休暇と、思い切り休むと決めた休暇は効果が全然違います。
皆さんが思っているより、リフレッシュは大きな意味があるのです。
時には子供のように楽しい休暇を取りましょう。
きっとストレスを吹き飛ばしてくれるはずです。
以上のように習慣を変えることで、少しずつストレスを上手くコントロールできるようになります。
ストレスコントロールのまとめ
ストレスコントロールを上手くする方法についてお話しました。
- ストレスコントロールとはストレスをポジティブな力に変えることができる力
- ストレスを受けやすい人とそうでない人には特徴がある
- ストレスコントロールは習慣の見直しで誰にでも身につけることができる
思いがけないストレスを、どのように受け止め、心への負担を軽減できるかが自分の心を守るために、重要なことです。
「成長のチャンスだ」とポジティブに変換することができるように、コントロールできるようになれたら、いろいろなトラブルや上司からの指導も自分の力にして、成長した自分がさらに活躍できるかもしれませんよ。
そんな自分を想像するとワクワクしませんか?是非、ストレスコントロールにチャレンジしてみましょう!