スティーブ・ジョブズやグーグル等も取り入れ、ビジネス界でも話題になっているマインドフルネス瞑想ですが、その(瞑想)の源流でもあるヴィッパサナー瞑想という瞑想があることを知り、2つの団体のヴィッパサナー瞑想会に参加してきたのでその感想と詳細をお伝えします。
ヴィッパサナー瞑想とは?
この記事にたどり着いた人は、既にヴィッパサナー瞑想についてある程度知識がある方だと思いますが、念のため、もう一度軽くだけ説明しておきます。
※ヴィッパサナー瞑想についての説明がいらない場合は、次の項目に読み進んでもらって問題ありません。
ヴィッパサナー瞑想はお釈迦(ブッダ)の瞑想ともいわれ、お釈迦さまが人々が悟りを体験できるようにするために教えたとされる瞑想法で「あるがまま(ありのまま)に観る(観察する)=気づく」というシンプルな瞑想です。
一般的な瞑想(サマタ瞑想)は呼吸のように、一つの対象物に集中するというイメージに対してヴィッパサナー瞑想は感じたものにフォーカス(気付き)を行うというイメージです。
ヴィパッサナーバーヴァナー一般社団法人の代表である福澤氏が話していたイメージが非常にわかりやすかったので紹介しておきます。
サマタ瞑想は流鏑馬のように一点の的に集中するイメージ
ヴィッパサナー瞑想はクレー射撃のように様々な的に集中をしていくイメージ
グリーンヒル瞑想研究所とヴィパッサナーバーヴァナー一般社団法人の瞑想会に参加
ヴィッパサナー瞑想を行うという目的は同じである、2つの団体の瞑想会に参加してきましたので、それぞの詳細を解説していきます。
グリーンヒル瞑想研究所
▼代表者
地橋秀雄(ちはし・ひでお)氏
1948年生まれ。早稲田大学文学部卒。1978年より解脱涅槃を求めて修行生活に入る。
滝行、断食、ヨーガ、大乗仏教諸宗、心霊科学、工学禅、他力全託、内観、クリシュナムルティ等の修行遍歴の末、
原始仏典に基づくブッダのヴィパッサナー瞑想が解脱を完成する道であると理解する。
以来、タイ、ミャンマー、スリランカ等で修行を重ねる。
このプロフィール写真のイメージが強すぎたので、いろんな意味で少し怖かったのですが、実際にお会いするとイメージとは全く違っておりました。
▼瞑想会参加費
3,000円(当日、受付で支払い)
※受付時に地橋先生の講座を収録したDVDを1枚プレゼントしてもらいました。
▼ホームページ
▼申し込み
http://www.satisati.jp/Schedule/Schedule.html
スケジュールを確認して、名称に記載されている講座をクリックすると各講座に申込をすることが出来ます。
▼内容
今回参加したのは「初心者講習会」で約4時間の講習会でした。
講習会の流れとしては、
- ヴィパッサナー瞑想の基本とやり方の説明
- 講習
- 瞑想実践
- インタビュー
- 立つ瞑想の講習
- 慈悲の瞑想実践
- 初心者講習会終了後、フリートーキングで質問できる食事会(自由参加)
あくまでも、初心者を対象とした講習会なので1日でヴィパッサナー瞑想をマスターできるというわけではありませんが、一通りの簡単な流れをすべて体験できる内容になっていました。
▼感想
ヴィパッサナーバーヴァナー一般社団法人の瞑想会と比較が強くなってしまいますが、いい意味でも悪い意味でもこちらの瞑想会の方がフランクな感じではありました。
どちらの瞑想会も「こうでなければいけない」という指導はありませんでしたが、地橋先生の人柄かもしれませんが、「ヴィパッサナー瞑想やってみようかな」と思える瞑想会でした。
また、瞑想会後に参加した食事会も、瞑想会中は他の参加者と話す機会はないので、緊張しての参加でしたが色々な話を聞くことが出来てとても参考になります。
ヴィパッサナーバーヴァナー一般社団法人
▼代表者
福澤友裕氏
20代から真理を探究し、心理学、コーチング、能力開発など幅広く学び、断食、禊(みそぎ)、座禅、瞑想など様々な修行を実践する。
そんななかタイの高僧プラ・チャーンチャイ大長老と出会い、ヴィパッサナー瞑想の直接指導を受ける。修行の後、日本人として初めて瞑想指導者として認められ、以来、瞑想指導者としての道を歩み始める。
ヴィパッサナー瞑想を正しく伝えることで世界中の人々の心が平安であることを願い、ヴィパッサナーバーヴァナー一般社団法人を設立、代表理事に就任。
▼瞑想会参加費
無料(寄付という形で寄付したい人は金額を自由に設定して会の最後に支払うこと事が可能です)
▼ホームページ
https://www.vipassanabhavana.org/jp/
▼申し込み
https://www.vipassanabhavana.org/jp/guide_lecture/
スケジュールを確認して、講座名をクリックすると各講座に申込をすることが出来ます。
▼内容
今回は「入門瞑想会」と「実践瞑想会」に参加しました。
入門瞑想会
- 参加者同士の自己紹介、法人と福澤先生の説明等
- 安定した心とは? 五つの道徳、業の規則、善行についての説明
- サマタ瞑想、ヴィパッサナー瞑想とその説明
- 体と心の真理の説明、質疑応答
- アンケート記入や法人からのお知らせ等
実践瞑想会
- 入門瞑想会で軽く習った歩く瞑想をひたすら実践
- 実践してみた感想を参加者で共有、先生からのフィードバック
私が参加した日はちょうど入門瞑想会と実践瞑想会の間に食事会がありそこで「食べる瞑想」に関しても教えてもらうことが出来ました。
※食事会の参加は任意で、参加料などはなく、自分が食べた食事代の実費のみです。
▼感想
グリーンヒル瞑想研究所の瞑想会と比較が強くなってしまいますが、代表の福澤先生が普段はIT企業に勤めている会社員ということから、ホームページ含め、講座の内容もあわせて、グリーンヒル瞑想研究所の瞑想会よりはシステマチックになっておりました。
また、参加者が初心者という事もあって、かなり言葉をかみ砕いて説明されていたと思います。
参加料も寄付という形で基本的には無料なので、参加者の質もピンキリという感じはありました。
20分以上遅刻してみんなが瞑想中の集中している時に会場入りした親子
や
先生が説明した内容を、即座にそっくりそのまま何度も質問するおばさん等
これは仕方がないことなのですが、真剣に参加している人からするとかなり不快に感じる方はいるのかなと思いました。
ヴィッパサナー瞑想会のまとめ
結論。どちらの瞑想会にも参加して良かったと思います。(個人の主観にはなってしまいますが)
その大きな理由としては、どちらの瞑想会に関しても“強制”がなかったという事です。
この“強制”というのは、「こうしなければいけない(購入、入会、行動、考え)」というものがなく、自分で納得いけば自分がしたいようにしてください(冷たく突き放すという意味ではありません)というスタンスがとても好印象に感じました。
数字として目に見えるものではなく、いわゆる精神世界のことなので自分が納得のいかないことを強制されるのは不快に感じると思います。
しかし、どちらの勉強会でもそういったことは全くなく、むしろ今後の人生にプラスになったと思える会でした。
一方、スピリチュアル的な環境に慣れていない(初めての)人や苦手な人はその場の異様な光景や空間に萎縮してしまう可能性は高いかなと思います。
(自分が未知の状況になった時に恐怖を感じてしまうのは、人間の本能なので仕方ないことだと思います)
これはもう仕方がないことなので、悟りを同じく「受け入れる」しかないと思います。
ただ、壺を売られたり、強制入会などはなかったのでご安心ください。
無料~数千円で参加できる割にはコスパが良い会だと思うので(人によっては得られるものが多いと思うので)
ご興味ある方は是非参加してみてください。
遠方の方やまだ勇気が出ないという方は、グリーンヒル瞑想研究所の地橋先生が書いた書籍を紹介しておくのでご参考ください。
書籍を読んだ後に参加してみるとまた違った発見があるかもしれませんので。
※当サイト内で使用している代表者の写真及びプロフィールは
「グリーンヒル瞑想研究所」「ヴィパッサナーバーヴァナー一般社団法人」
より利用させて頂いております。