メンタルマネジメントとは
メンタルマネジメントとはその文字通り、メンタル(精神・知性)をマネジメント(管理)することです。
人間は感情をもっている生き物ですよね。
気分が落ち込んでいたり、目標もなくだらだら過ごしていたり、不安になっていたりすると、普段できていることもできなくなってしまうことありませんか?
逆に、すごく楽しい気分だったり、わくわくしていたり、目標に向かって努力しているとき、物事が順調に進んだり結果を残せたり、プラスに働いているように思えることはありませんか?
精神状態は良くも悪くも、日々の生活ないしは人生に大きな影響を与えるものです。
メンタルマネジメントとは、目標を達成したいときや、なにかなりたい自分へ向かうときなど、現状から成長して何か目的や目標に到達しやすくなるための手法といえます。
必ず成功する、なんてことは言えませんが、目標に到達しやすくなるための方法としては大いに役に立つと思います。
メンタルマネジメントの必要性
メンタルマネジメントは、目的を据えて、それに向かって行動していく際に役に立つと言いました。
このメンタルマネジメントの必要性について、具体的に解説していきたいと思います。
困難な目的、長期的な目標を達成するためには、計画や根気、モチベーションは重要になりますよね。
簡単に叶うような目標は、おそらくすぐに叶うことでしょう。
叶えるのが難しいからこそ、人は悩み、努力し、時には達成し時には挫折してしまうのです。
難しい目的を達成するためは、しっかりと練られた計画や行動力というものが大事になります。
そして、それをコントロールできるのは自分自身でしかありません。
メンタルをコントロールすることで、自分の計画や行動をコントロールしていく。
これがメンタルマネジメントの核心的な部分ではないかと、私は思います。
メンタルマネジメントにおける重要な要素
メンタルのマネジメントを行う上で、理解すべきことは大きく2つがあります。
2つとは、“痛み”と“快楽”です。
では、ぞれぞれについて説明していこうと思います。
メンタルマネジメントにおける“痛み”
ここにおける痛みとは、もちろんメンタルの話(精神的な部分)での痛みです。
多くの人は、痛みを回避する、あるいは痛みを軽減するような行動をとります。
具体例をあげてみましょう。
誰かと関わるとき、嫌われないように発言や行動に気を遣うこと。
学校や仕事に行きたくなくても、いかない方が生活的にも立場的にも悪くなるので登校・出勤すること。
私たちは日々生活する上で、様々な痛みを予測し、それらを回避・軽減するような行動をとってしまうのです。
メンタルマネジメントにおける“快楽”
先ほど説明した“痛み”とはまた別に、“快楽”というものも重要になってきます。
精神的快楽とはどんなものがあるでしょうか。
仕事や学業でよい成績を残すことができれば、それによって周囲からの評価や自分自身の評価があがりますよね。
そういったことが自覚できるようになることは快楽だといえます。
友人や仲間と何かに取り組んで、一つ物事をやり遂げた達成感、自分の趣味に没頭できることでも快楽を得ることはできるかもしれませんね。
メンタルマネジメントのやり方
それでは、メンタルマネジメントをどのようにやっていくかを考えていきましょう。
最初に行うことは目的の設定です。
できるだけ具体的に、明確に、自分のなりたい姿を想像してみてください。
目的の設定ができたら、次は細かな目標の設定です。
現状から目的の間にある空白を埋めていくイメージです。
大きな目標からどんどん小さいものへと掘り下げていくようにしましょう。
ここまでができたらいよいよメンタルマネジメントが力を発揮します。
目標に向かって行動する際に、「負けてしまったら悔しい」「失敗してしまうのが不安」などの痛みに関連する要素や、「これができるようになったらかっこいいな」「成功したら気持ちいいだろうな」など快楽の要素を考えてみてください。
これが非常に強力なモチベーション維持力になります。
「いつも三日坊主」「いつもやる気がでなくて」という方は「そんな簡単に長続きしないよ」と思うかもしれません。
そういう人は、思い付きの目標に対して、その瞬間でのやる気でなんとかしようとしているだけの場合があります。
そういう場合におけるやる気は“ウィルパワー”とも呼ばれますが、意志の力だけではどうしても限界があるのです。
具体的な目的・目標を設定し、具体的な“痛み”“快楽”を考えることで、行動を促される・行動しなければないような心理状態へと変わっていくのです。
しっかりとメンタルマネジメントを行うことができれば、きっとあなたの強い原動力になるでしょう。
ここではメンタルマネジメントシートを用意したので、是非印刷して使用してみてください。
メンタルマネジメントとスポーツ
スポーツにおいても、メンタルマネジメントはとても重要になります。
スポーツでは一般的に「メンタルトレーニング」と言われていますが、「あの選手はメンタルが強い(弱い)」など、メンタルがプレーに影響を与える事は多々あります。
例えば、イップスと呼ばれる精神的な症状はメンタルが原因で動作やフォームが自分の思い通りにいかずプレーに支障をきたしてしまう事があります。
イップスになってしまう原因はいくつかありますが、今回の場合で言うと“痛み”を回避するために体が無意識に反応してしまっている事があります。
その為、メンタルマネジメントで“痛み”を深堀して解決の糸口を見つけるのも一つの方法です。
メンタルマネジメントを学ぶには
大阪商工会議所が働く人たちの心の健康と活力ある職場づくりを目的とした、メンタルヘルス・マネジメント®検定を行っているそうなので、ご紹介しておきます。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験の対策としてセミナーも全国で開催されているようなので是非参考にしてみて下さい。
また、書籍ではモントリオールオリンピックで金メダルを獲得したラニ―・バッシャム氏が書いた「メンタル・マネージメント」という書籍が読者からも数多く評価を獲得していたので、メンタルヘルス・マネジメントを学ぶ際に勉強になりそうな1冊です。
メンタルマネジメントのまとめ
本記事では、メンタルマネジメントについて紹介しました。
学業でも仕事でも趣味でも、なにか目標に向かって努力する人はとても輝いてみえます。
本記事の内容が、あなたが輝かしい姿になる上での糧になれば幸いです。