看護師の仕事がつまらなくなる理由【認定看護師 解説】

考える看護師

看護師として働いていて、仕事がつまらないと思い、時間が経つのが遅いと感じることはありませんか。

そのように感じるのは今の仕事環境や内容が合っていないとも考えられ、転職を考えるタイミングとも言えます。

私はキャリアアップのために転職を繰り返してきましたが、どこの病院でも長く働いているとそう言った言葉を聞く機会がありました。

本記事は、なぜつまらないと感じてしまうのか、つまらないと感じるまま仕事を続けていると今後どうなってしまうかについて話していきます。

つまらない看護師の仕事を続ける意味はあるか

考えるナース
つまらないと感じながら仕事を続けていても、自分だけではなく周囲のスタッフや患者にも良い影響はありません。

つまらないと集中力を散漫させる

つまらないという思いは、仕事への態度や表情・会話にも現れてきます。

患者はそんな看護師にケアして貰いたいと思わないでしょうし、同僚も一緒に仕事をしていて楽しいとは感じません。

そして一番怖いのは、つまらないという怠慢な業務態度が集中力を散漫にし、ミスを犯しかねません。

何のために仕事をしていたのか分からなくなってしまう

これでは自分自身の看護師としての価値を下げ、何のために仕事をしていたのか分からなくなってしまいます。

もちろん、生活のためや職場の人手不足が原因で辞めることもできず、仕事を続けているという人もいるかもしれません。

しかし、その気持ちで働くことが自分自身のためになっているのか、患者のためになっているのか、同僚のためになっているのか、をよく考えるべきでしょう。

何のために仕事をしていたのか分からなくなってしまう

これでは自分自身の看護師としての価値を下げ、何のために仕事をしていたのか分からなくなってしまいます。

もちろん、生活のためや職場の人手不足が原因で辞めることもできず、仕事を続けているという人もいるかもしれません。

しかし、その気持ちで働くことが自分自身のためになっているのか、患者のためになっているのか、同僚のためになっているのか、をよく考えるべきでしょう。

【本題】看護師の仕事がつまらなくなる理由

看護師の仕事がつまらなくなる理由
看護師の仕事がつまらないと感じてしまう原因はいくつか考えられます。以下に話していきます。

今の職場での看護師の仕事に飽きてきてしまった

看護師の仕事は多岐に渡るのですが、一つの職場では使う技術も担当する病態も患者状態も決まったものになりがちです。

そこで専門性を磨くということもあるかもしれませんが、一つの職場での仕事に慣れてしまうと、刺激になることがなくなるので、予測されることばかりで飽きてしまいます。

仕事がルーティン化しているように感じる

出勤してまずやること、時間ごとに決まっている業務、マニュアル化されたことをただただこなす・・・というように、看護師の仕事はルーチーン化されていて毎日が同じ繰り返しだと感じやすいです。

複数のスタッフが関わっていて、シフト制で受け持ちが決まっていない場合は特に「誰が担当になっても同じケアを提供できるように」マニュアル化されています。

「誰がやっても同じ」だと、やりがいを感じづらくなってしまいます。

「誰がやっても同じ」というのは自分がやっても他の人がやっても同じこと。

つまり、自分が頑張る必要はないと思えてやりがいを感じづらく、つまらなくなってしまいます。

スキルアップ・キャリアアップの機会がない

看護師としてのスキルアップやキャリアアップの機会が設けられていない仕事環境だと、目標が立てられず、自分が成長する姿をイメージしずらいのでやる気もわきません。

具体的なスキルアップ・キャリアアップの目標になるような前例やそれを実現している同僚や上司が身近にいれば、自分も目指そうと前向きに思えます。

しかし、身近にいなければ自分の将来に対して悲観的に思ってしまいます。

自分の仕事が評価されない

自分の看護師としての仕事のやり方や技術、患者・家族への対応、同僚とのコミュニケーションやリーダーシップを適正に評価されていますか。

頑張ったことを頑張っていると認めてもらえる同僚・上司がいるかいないかは重要です。

誰かが自分の仕事ぶりを見てくれていて、評価してくれていると思えることは自分の存在価値を見出せることにもなります。

適正に評価されないと、やる気がでなくなる

適正に評価して貰えない、と思うと、頑張っても誰も見てくれないのだから頑張ることは無駄と感じるようになり、仕事をダラダラと適当にするようになります。

これではつまらないと感じて当然です。

看護師の仕事楽しくなる転職先の選び方

看護師の役割
転職先を選ぶとき、給与や勤務時間などの待遇や条件も大事ですが、「仕事がつまらなくならない職場」つまり、楽しいと思える職場を選ぶ時には、他に何を重要視すれば良いでしょうか。

看護師として挑戦できるような職場を選ぶ

これまで与えられたことしか無難にしてこなかったけれど、これからは仕事をすることで自分を成長させたいと思うなら、看護師として何か挑戦できるような職場を選びましょう。

例えば、

  • 何かの資格取得支援がある
  • ローテーションで部署異動があって様々な診療科を学べる
  • 専門病院で一領域の急性期から慢性期まで学べる

上記のような病院を選ぶと良いでしょう。

看護師として、挑戦し続けることが出来れば、その姿勢は自然と、上司からの「評価」にも繋がります。

看護技術や看護の知識を発揮できる職場を選ぶ

「難しい看護技術はほとんど使いません」という謳い文句の転職先は、仕事自体は簡単で楽そうと思いがちですが、患者との関わりの中で看護師としての専門性がほとんど発揮できない職場です。

バイタル測定や体調管理、訴えを傾聴することも大切な業務ですが、それだけが主な業務となると飽きてつまらなく感じてしまいます。

単純な業務だけ、という職場は時間をもてあそび1日が長く思えるのです。そのため、看護技術を提供できた方がモチベーションを維持しやすいです。

ある程度看護技術を提供でき、看護師としての専門知識を発揮できる環境の方がモチベーションも維持しやすいです。

様々の人と関われる職場を選ぶ

少人数で毎日同じ人としか関わらない職場は代わり映えせず、刺激を受けることも少なくなります。

大人数・大規模であるというより、様々な職種の人がいたり、様々な役割の人が身近にいたりして関わりが持てるという職場は、看護師の仕事をしながらもその仕事の意義ややりがいを感じることができます。

看護師の仕事とは違った仕事で活き活きと働いている人に出会うことも多いので、自分も負けていられないという気持ちも生まれやすいです。

看護師の仕事がつまらなくなる理由のまとめ

考える看護師
つまらないと感じながら看護師の仕事を続けていても、自分自身を成長させることはできません。

仕事がつまらないと感じる原因を追求すると、

  • 自分の目標やキャリアアップが具体的に設定できない
  • 自分の力を試す業務がなく、自分の代わりはいくらでもいる
  • 毎日が同じ繰り返し
  • 頑張ったことが認めて貰えない職場

ということが分かります。

こうした問題は、職場環境を変えてみるだけで解決することは多いです。

転職をすることは大きな決断になりますが、仕事をする中でやりがいや目標を持てるような職場で心機一転すると、仕事が楽しいとさえ思えるかもしれません。ぜひ一度自分自身に問いかけてみてください。

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