皆さんが生活する中で必要だと感じる睡眠時間はどのくらいでしょうか?
ほとんどの人が7時間ほどの睡眠が必要だと思いますが、中には睡眠時間が10時間ほど必要という人も一定数存在します。
偉人の一人であるアインシュタインも1日10時間近く寝ていたそうです。
こういった人達をロングスリーパーと呼ぶのですが、どういった特徴があるのでしょうか?
ロングスリーパーとは
普段の生活で1日9時間以上の睡眠を取らないと寝不足だと感じ体に不調感を感じる人のことをいいます。
大体のロングスリーパーは10時間から12時間ほど睡眠を取るのですが、中にはなんと20時間睡眠する人もいるようで、さすがに寝すぎで体がだるくならないのかなと心配になりますよね。
平日に睡眠時間を削って頑張ったので週末に長く睡眠を取るのはロングスリーパーではなく、寝溜めですので不安になることはありません。
長時間睡眠体質とも呼ばれることからわかるように、ロングスリーパーは病気ではなく長い睡眠時間が必要なだけの、いたって正常な健康体です。
ロングスリーパーで困ること
1日24時間の半分を睡眠に使用してしまうので「普段の生活に支障が出てしまうのでは…」
と疑問もわきますが実際はどうなのでしょうか?
仕事時間が不規則な場合
長い睡眠時間を取ると言っても、生活リズムが乱れていては上手く睡眠を取ることは難しいでしょう。
その点では24時間対応の交代勤務や不定期な残業が多い業種は、ロングスリーパーにとって良い仕事とは言えないですよね。
強制的に短い睡眠時間を強いられるので、体調不良や疲れを睡眠で回復できずに長い間悩まされます。
やがて仕事に出ることができない状況になってしまう可能性もあります。
子育て中の場合
お子さんが小さい時は深夜に何度も起こされたり、日中も自分の時間が上手く取れなかったりするため、望んだ睡眠ができないことが予想できます。
実際ロングスリーパーのお母さん達は子育てする時、自分がしっかり睡眠を取りながら家事や子育てができるかという不安を抱えている人が多いようです。
急な眠気に勝てずに、子供の行動を見ていられないのではないかと危惧してしまうのですよね。
私も息子が幼少の頃、何でも口に入れたり段差まで移動したりするのをヒヤヒヤしながら見守ったりしていました。
強い眠気でそんな危険なことに気づけなかったり対応できなかったりしたらと思うと不安で、息子が寝るまで気合で何とか起きていたものです。
長い睡眠が必要なだけの健康体と言っても、日常生活でデメリットがあるのは悩みどころですよね。
ロングスリーパーは改善できるのか?
さきにもお伝えした通り、病気ではなく「遺伝子」で決まる体質ですので改善はかなり難しいです。(所説あります)
短い睡眠に慣れようと普段より短い睡眠時間にしたり、早く眠れるようにいろいろな努力をしても遺伝子情報を変えることはできないことが大きな理由です。
日常生活に支障を出さない為に一番オススメなことは「ライフスタイルをロングスリーパー仕様にする」ということですね。
ロングスリーパーに向いているライフスタイルとは
長い睡眠時間を確保できる生活に変えることが大事だと思いますので、仕事やプライベートの過ごし方などを変えるように見直してみると良いでしょう。
仕事を自分のペースでできるものにする
不規則な就業時間の仕事は向いていないことが分かっているので、自分で時間を調整出来る仕事が良いですよね。
芸術関係やプログラミングなどのIT(パソコン)関係の仕事に就くことができれば、周りに合わせることなく迷惑をかけなくても済むかもしれません。
ただ成人してから未経験の職種に転職するのはかなり難しいので、仕事を変えるのは覚悟が入りますね。
子育て中の方は家族にサポートをお願いして睡眠を取る
子供を一人きりで育てるのは本当に困難なので、周囲の頼れる人達に助けてもらうのも一つの手段です。
自分の親族やパートナーにサポートを依頼して、子供に負担がないようにしながら親御さんも休息を取りましょう。
自分のためにも子供のためにも周りに助けを求めましょう。
周りに助けを求める方がいない場合は、一時保育や、地域の相談センターなどもあるので、そこに相談してみるのも良いかもしれません。
眠りやすくなる習慣をつける
早く睡眠に入ることができれば朝方起きる時間が早くても、十分な睡眠時間を確保出来ると思いますので就寝前には心を落ち着けるように心掛けましょう。
夕食を腹八分で抑えたり、夜は間接照明で過ごす、スマホを寝る前には見ないなど、ちょっとした工夫でも良いので習慣にすると眠りやすくなるかもしれませんよ。
ロングスリーパーのまとめ
ロングスリーパーの特徴や適切なライフスタイルについてお話しました。
- ロングスリーパーは長い睡眠時間が必要な体質の健康体
- 睡眠を長く取るため日中で出来ることが少なくなるデメリットもある
- 体質改善は難しいがライフスタイルを変えることで上手く付き合える
ロングスリーパーは一般の人より眠りたがるため「怠け者な性格」や「貧弱」というイメージで見られやすく、社会的にも決して理解が得られる体質ではないと思います。
しかし、決してダメな所ではなく人を構成する上での一つの特徴にすぎないので、ロングスリーパーの彼女や彼氏、夫や妻等のパートナーだとしても「長い睡眠も大変だな」くらいの気持ちで見守ってあげると相手も嬉しく感じるかもしれませんよ。