看護師が転職を考える上でやるべきこと経験者が伝えます【認定看護師 解説】

看護師の転職でやること

看護師として働いている方にとっては、転職は身近に感じることではないでしょうか。

資格職であること、働く看護師の不足によって需要があり、他の職業では考えられないほど転職がしやすい状況です。そう言う私もキャリアアップを目的として、20代の頃から転職を複数回経験しています。

看護師が転職しやすいことは、他の職種に比べてメリットの一つと私は考えます。また先に言ってしまうと、転職のタイミングは「思った時」で良いと思っています。

しかしながら一方で、転職することでデメリットもあります。本記事は、転職を検討されている看護師の方々に、私の経験を踏まえて転職の際にやるべきことについて話していきます。

転職のメリット・デメリット

看護師の転職メリットデメリット
「看護師が転職をする」ということ自体に私は肯定的な考えを持っています。

しかしながら「転職」をすることはメリット・デメリットがあるとも考えますので、簡単に転職を決断するのはリスクがあるとも考えます。

以下にメリット・デメリットについて記載していきます。

転職をするメリット

ここでは看護師が転職するメリットについて4つの視点から解説していきます。

▼働き方を変えられる

女性比率の高い職種でライフイベントが多いことが看護師の特徴です。

また、近年は看護師確保のために時短、パート、夜勤専従などなど、ワークライフバランスの取りやすい勤務体制にしている医療機関が増えています。

▼看護職として経験を積んでいきたい領域で働ける

医療が高度化した現在では看護も専門性を問われる時代になりました。

ある領域でより経験を積んでいきたいと考える人も多いと思います。

しかし、病院組織の一員として働く中では、人事の兼ね合いもあって、自分が経験したい領域で働けない状況が続くこともよくあります。

▼雇用条件が良くなる可能性がある

就業規則上一定のルールはありますが、キャリアの積み方によっては交渉によって対価が良くなります。

▼人間関係をリセットできる

人間関係で悩まれている方にとっては0からやり直せます。

転職をするデメリット

次に看護師が転職するデメリットについて4つの視点から解説していきます。

▼新たに業務に慣れる必要がある

ところ変わればやり方も変わります。今までの業務に慣れている方にとってはストレスを受ける可能性があります。

▼職場スタッフと一から人間関係を構築する必要がる

日本人は「よその者」と「うちの者」を分けたがる傾向があります。

(病棟移動したスタッフや転職者がよく噂されるのもその一つ)大なり小なり「この人大丈夫かな?」と見られている中で信頼関係を構築する必要があります。

▼実際に働く状況が思い描いていたものと乖離がある

転職までにありとあらゆる方法で就職先の情報をとっても、思っていたものと違うといったことがあります。

▼雇用条件が悪くなる可能性がある

昇給や福利厚生などから長く働く上では待遇が悪くなる可能性があります。

転職のタイミング

働きながら転職活動をする
先に看護師の退職理由をまとめました。

1位:出産・育児のため 22.1%
2位:結婚のため 17.7%
3位:他施設への興味 15.1%
4位:人間関係がよくないから 12.8%
5位:超過勤務が多いため 10.5%
6位:通勤が困難なため 10.4%
7位:休暇が取れない・取りづらいため 10.3%
8位:夜勤の負担が大きいため 9.7%
9位:責任の重さ・医療事故への不安があるため 9.6%
10位:本人の健康問題のため 8.6%
11位:給与に不満があるため 8.0%
12位:家族の健康問題・介護のため 6.9%
13位:進学のため 6.3%
14位:キャリアアップの機会がないため 4.4%
15位:他分野(看護以外)への興味 4.1%
16位:教育体制が充実していないため 3.7%
17位:看護職員にむかなかったため 1.0%
18位:定年退職のため 0.4%

【参照:平成 27 年雇用動向調査結果の概況

転職のタイミングって

冒頭でも述べましたが、転職のタイミングは「思った時」で良いと思います。

しかしながら、転職にはデメリットもあります。

ですので、

「転職を考えた」→今の環境で転職理由とした項目が改善されないかを「行動レベル」で検討してみることをお勧めします。

頭の中で考えたり、友人に相談する程度で結論を出すのはお勧めしません。

検討した結果、転職を選ばれたのであれば、それば強いファクターとなって転職後のあなたを支えます。逆に転職を選ばなくても、検討した結果がその後の働き方に影響を与えます。

辞める決意をしたら、きっぱりと

人手不足が言われ続けている状況ですから、退職を引き留められることがよくあります。

中には、上司に脅し半分や高圧的に対応をされた話を聞くことがあります。

そう言う私自身も受けたことがあります。

もしあなたがそう言われているのであれば、その上司は良い対応をしていると言えません。

労働基準法や就業規則に沿って退職を粛々と進めることをお勧めします。

辞める決意をしたのであれば、その状況で働いていても、思いと現状の違いにストレスを重ねていく結果に繋がります。

看護師が転職を考えるまとめ

看護師の転職でやること

プライベートも充実させながら、専門職としてやりがいを持って仕事ができる環境で、看護を表現してもらえると幸いです。

その他、関連する参考記事も書いているので参考にしてみてください。