一つの種目に特化したトレーニングばかりしていませんか?当サイト管理人も空手・野球・ボクシングを行ってきましたが、後から振り返ると変化のない練習を続けていたなぁと反省することがあります。
この記事ではアスリートが知っておくべき概念の「クロストレーニング」について説明していきます。
クロストレーニングとは?
自分の専門種目以外のトレーニングを行なうことを「クロストレーニング」といいます。
このトレーニングを行うことによって、専門種目で鍛えにくい体力要素も鍛えられ、パフォーマンスの改善を図るととともに、同じ動作の繰り返しによる「オーバーユース」を軽減し「スポーツ障害」の予防につながる効果が期待できます。
クロストレーニングの効果
多くのスポーツ競技では、特定の動きをするため、一部や片側だけの筋肉を使う場合が多く、
たとえば、サッカーならボールをキックするという動作が圧倒的に多いです。
そこで、サッカーではあまり使わない上半身の筋肉をあえて使ったりします。
このように他の種目や、普段と違う体の使い方をする運動を行うことで、普段鍛えられていない体力要素が改善され、フィットネスレベル全体の底上げをして、競技のパフォーマンス改善に有効な効果を与えることが出来ます。
マラソンランナーなど持久力強化を行う目的として、あえて長距離を走るトレーニングだけではなくサイクリングやプールでの水泳を行う選手もいます。
よくよく考えると、トライアスロンのトレーニングを行うことで自然とクロストレーニングになっていそうです。
例えば、スポーツジムでトライアスロンの練習をする場合、自転車はエアロバイクもしくはスピンバイク、ランニングはランニングマシンやドレットミル、ルームランナー、クロストレーナー、ドレットミルと様々なマシンを使用することが可能で、水泳はプールで行うことが出来ます。
クロストレーニングのダイエット効果は?
もちろんあります。上記のように、スポーツジムでエアロバイク⇒ランニングマシン⇒プールで水泳もしくはウォーキングをするだけで相当ダイエットに効果的な有酸素運動をすることが出来るのではないでしょうか?
最初は長くやろうとせず、各種目短時間でもよいので続けてみることがダイエット成功の近道です。
クロストレーニングのメニュースケジュール
週間スケジュールとしては、「専門トレーニングを5日、休養を1日、積極的休養を1日」のようなスケジュールが望ましいですが、積極的休養日に、専門カテゴリーとは異なるスポーツや運動を楽しみながら気分転換をするのもおすすめです。
アメリカでは、多くのスポーツがシーズン制を採用しており、オフにはほかの競技を行うことでクロストレーニングになっています。
ちなみに、バスケの神様と呼ばれているマイケル・ジョーダンもバスケット引退後に野球でメジャーリーグに挑戦したのは有名な話です。
日本のクロストレーニング
日本では、1年を通じておなじ競技を行うケースが多いため、身体全体の能力向上や改善、怪我やスポーツ障害の予防などを想定し、計画的にクロストレーニングを実施していくことも重要になってくると思います。
それはアスリートだけではなく、市民スポーツであっても基礎トレーニングより、ゲーム(実践試合)やレース主体に、体力要素の偏りが大きくなりがちなので、クロストレーニングを積極的に取り入れることで、パフォーマンスの向上が期待できるとともにスポーツ障害の予防にもつながっていきます。
仕事におけるクロストレーニングの考え
クロストレーニングの考えは仕事でも応用が出来、仕事の視野を広め、スキルを上げて、スタッフ間の理解を深めてチームワークの向上も期待できます。
いわゆるジョブローテーションと近しい考えかもしれません。
クロストレーニングについてのまとめ
一つのことをコツコツと努力してやるのは日本人の特性かもしれませんが、広い視野で考えると一つのことをするよりも、実は様々なアプローチをすることでパフォーマンスの向上が期待できるかもしれません。
特にスランプ時期などはあえて他の競技を楽しんだりしてみることも一つの選択肢になるのではないでしょうか?
※記事の内容は「クロストレーニング」に関するリサーチを参考に管理人の見解を加えて編集したものであり、成果や効果を断言するものではありません