ハマロビクスとは?室伏広治選手のトレーニング理論を取り入れて成長する方法

室伏広治選手考案のハマロビクス理論

管理人がこのトレーニング理論を知った時は目から鱗だったことを覚えています。

アスリートの一番の敵が、自身の肉体的な筋肉、骨格、関節の衰えです。

そして、年齢による身体の衰えは誰にも止めることが出来ません。

しかし、ハマロビクスのトレーニング理論ではそれを補うための理論なので年齢による衰えを感じていないアスリートも是非参考にしてみてください。

 ハマロビクスとは?

ハマロビクスの理論
オリンピックや世界陸上での金メダル経験がある男子ハンマー投室伏広治選手が考えたトレーニング理論です。

ハンマーを使った不規則な動きで誤った反復運動を防ぐトレーニングで、ハンマーとエアロビクスを合わせた造語が名称の由来です。

ハマロビクスが誕生した経緯

ハマロビクスが誕生した経緯
2004年のアテネオリンピックで当時29歳だった室伏広治選手はハンマー投日本人初の金メダルを獲得しました。

しかしオリンピック後、30歳を過ぎ自身の体の変化に気付き「同じように何でできないのだろう?」「ケガをしやすい体になったな…」という状況に直面することがあり、それを克服するためにハマロビクス理論を考えつきました。

 ハマロビクスの理論

室伏広治選手考案のハマロビクス理論
ハマロビクスでは「反復運動は繰り返せば繰り返すほど強くなる」という一般常識を覆すトレーニング理論となっており、「いかに反復させないで練習するか」という結論でトレーニングを行います。

その理由として、動作を行う際、最初のうちは慎重にいろいろ動きを気にしながら動作をしていくのですが、それが慣れてくると意識しなくても動作が勝手にできるようになって来ます。(いわゆる動作を体にしみこませるという感覚)

しかし、その体に覚えこませた動作が狂ってくると、繰り返し行っているうちに関節の摩耗を招き、怪我を引き起こしたりする原因の動きを繰り返し行うことになってしまいます。

その為、ハマロビクスでは反復運動に感じさせないように、かつ動作に慣れさせないように頭を使った練習を行います。

室伏選手が行った例としては、バーベルにハンマーをぶら下げて揺らしながら不安定な状態を作りスクワットを行うことで、毎回動作が異なり、体がいつもその動きに対応しなければならず、規則的な反復運動を防ぐことが出来るのです。

この理論に行き着いた考えとして以下の考えがベースになっています。

Anatomical Body 解剖学的身体(筋・骨格系) =車体

年齢とともに衰えてくる機能としてアスリートは向き合う必要がある。

Functional 機能・可動性    = ハンドル(操作性)

解剖学的身体(筋・骨格系)の衰えと合わせて、関節等の可動域も年齢とともに衰えていく。

Movement 脳・中枢神経系 = ドライバー(テクニック)

上記の衰えをリカバリーしてアスリートのパフォーマンスを高めるためのポイントとして、脳・中枢神経系のムーブメント(Movement)の要素が重要になります。

ハマロビクスが誕生した経緯

例えば、ジャンプして片足で止まらなければいけない時に脳から指令がちゃんと伝達され着地することが出来ます。

この時に、正しい筋肉に正しい指令がいけばきちんと止まれたり、正しい運動をすることが出来ます。

つまり、上記で=の後に例を書いてあるように、どんなに車の性能が良かったとしてもドライバーのスキルがなければパフォーマンスを出すことが出来ないので、脳であったり中枢神経系のコントロールをきちんと行い、正しい指令を送ることで体をうまく動かすことが重要となります。

ハマロビクスの応用例

ハマロビクスの応用例
ハマロビクスの理論を応用して、陸上競技の桐生 祥秀選手が100m走の公認記録では日本人史上初の9秒台を出したことは有名です。

その際に室伏選手から桐生選手への指導として、短距離での実践的な指導ではなく走るために必要な体の使い方や、走るために使用する細かい筋肉をトレーニングする指導が行われました。

また、トレーニングの方法も実際に走るのではなく、チューブを使ったりカヌーの練習器具でトレーニングしたりと、反復動作が不安定なトレーニングメニューばかりでした。

ハマロビクス理論を取り入れた自宅で出来るトレーニング

ウォーターバッグを使ったトレーニング

参照:bodymaker

さすがに自宅でハンマーを振り回すことは出来ないので、何か応用できるトレーニングがないかとを考えていたところ、とっておきのトレーニングアイテムを発見しましたのでご紹介しておきます。

写真を見てもらえればわかると思いますが、これはまさにハマロビクス理論を応用したトレーニングをするにはベストな商品です。

ウォーターバッグを使ったトレーニングはバッグ内にウエイトの代わりにいれた水によって不安定な負荷をかけることができます。

その為、簡単な動作でさえ不安定な状態を作る事が出来、その状態を安定させるために自然と体幹を意識したトレーニングを行うことでアウターマッスルとインナーマッスルを効果的に鍛えることが出来るのです。

1万円以下で購入できるものもあるので、自宅で試してみたいという方は是非チャレンジしてみてください。

ハマロビクスのまとめ

ハマロビクスのまとめ
ハマロビクス理論は、コーディネーショントレーニングや陸上競技・十種競技元日本チャンピオンでタレントでもお馴染みの武井壮さんが語っていたトレーニング理論とも共通している部分がたくさんあります。

つまり、
このトレーニング理論はアスリートのパフォーマンスを上げる上で周知はされていませんがとても大切な理論
なので、これからのトレーニングに取り入れてみてください。

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※記事の内容は「ハマロビクス」に関するリサーチを参考に管理人の見解を加えて編集したものであり、成果や効果を断言するものではありません。